2024シーズンが終了し日本最速ジムニストが決定!
シリーズ戦で最速を決めるジムニースーパートライアルチャンピオンシップ。
24シーズンはクルマアソビアドベンチャーフィールドを舞台に5戦が開催され、
その最終戦となる第5戦、そして上位選手によるジャパンファイナルが行われた。

2024年10月13日
クルマアソビアドベンチャーフィールド安比
http://jimny-matsuri.jp
問:エヌズ・ステージ
TEL.019-637-3177
プロト&ノーマルクラスとも「ワンオアエイト」が優勝!

ジャパンファイナル プロトクラス 優勝!! 前川勇史選手
ジャパンファイナルはJSTCシリーズ戦で獲得したポイント総数がトップ10に入る選手だけが出場できる、非常にハードルの高いレースだ。
シリーズポイントの上位は、プロトクラスでは吉田選手、菊地選手、高橋選手、ノーマルクラスでは浅沼選手、伊東選手、十二林選手が名を連ねた。さらに、吉田選手と浅沼選手はそれぞれのクラスでシリーズチャンピオンにも輝き、優勝候補として注目を集めた。しかし、サーキットレースのように順当に決着がつくとは限らないのがオフロードの醍醐味だ。この難しい舞台で、勝利の女神は二人には微笑まなかった。
今回のコースは、午前中に行われたJSTC第5戦の逆走。前半はモーグルやアップダウン、タイトコーナーが複合するテクニカルセクション、後半は山頂からゴールまで一気に駆け下りるハイスピードセクションとなっている。快晴の天候にもかかわらず、秋の山の湿った土は滑りやすく、選手たちを苦しめた。実際、JSTC第5戦ではこの路面コンディションに対応できずDNF(リタイア)となる選手が続出。そして、さらにスピードが要求されるジャパンファイナルではその傾向が顕著になり、プロトクラスでは10台中4台がDNFとなる波乱の展開となった。
そんな激戦を制したのは、チームワンオアエイト所属の前川選手。ドリフトドライバーとしての経験を活かし、スリッピーな路面でも巧みなマシンコントロールを発揮。2位の障子口選手に約2秒の差をつけ、見事な勝利を収めた。一方、ノーマルクラスでは、同チームの郡司選手が優勝。両選手は個人タイトルに加え、チーム制覇という最高の結果を手土産に、記念すべき初優勝を飾った。これ以上ない形で2024シーズンの幕を下ろした。















最終戦「ジャパンファイナル」の会場となったクルマアソビアドベンチャーフィールドには、1年を通してサポートしてきたメーカーやショップがブースを出展。中でも注目を集めたのは、ジャオスのジムニーとランドクルーザー250のデモカー。さらに、トーヨータイヤは表彰式で「来年もサポートを継続する」と明言し、参加者たちを大いに喜ばせた。
ジャパンファイナルノーマルクラス 優勝!! 郡司尚剛選手












日本最速のジムニストを目指して戦ったシリーズランカーたち
ジャパンファイナルプロトクラス

ワンオアエイトの代表である前川勇史選手がノーマル優勝の郡司選手に続いてプロトクラスを制覇。デビュー当時から変わらないアグレッシブなドリフトスタイルでの優勝は見事!また2位には障子口選手、3位には菊地選手が入った。
ジャパンファイナルノーマルクラス

チーム「ワンオアエイト」のメンバーである郡司尚剛選手がジャパンファイナルノーマルクラスを初優勝で制覇。2位は千田選手。3位には塩越選手が入った。なおポイントリーダーであった浅沼選手は残念ながら5位となった。
シリーズランキングプロトクラス

プロトクラスのシリーズ優勝は吉田明成選手。レジェンドと称される参戦20年を超えるベテランだが実力に衰えがないことを結果で証明。しかし同じ年代の菊地選手、高橋選手選手とはわずか8ポイント差。来年も頂点に立つのか注目したい。
シリーズランキングノーマルクラス

マシンのカスタマイズに限界のあるノーマルクラスながらプロトを凌駕するタイムを連発し上位ランカーを驚かせたシリーズ・ノーマル優勝の浅沼大貴選手。圧倒的タイム差で5戦中3戦を制覇し、見事なシーズンを飾ったとなった。
JSTC第5戦JSTC最終戦は菊地選手&HB1st大嶋選手が勝利!

現行型JB64を駆る大嶋選手がノーマルクラス制覇
JSTCでメインとなる車種はJB23やJB33。20年にわたる熟成期間でパーツ開発が進み、特にスピードトライアルでは現行型では太刀打ちできないというのが一般的な認識だった。実はこの熟成を一気に進めたのが、15年前に参戦したHB1stだ。そんなHB1stが現在力を入れているのがJB64のパーツ開発。その成果が顕著に表れたのが、JSTC第5戦のノーマルクラスだ。
1本目では十二林選手が56秒で暫定首位に立ち、JB64を駆る大嶋選手は58秒台で3位。しかし、2本目で大嶋選手が驚異の3秒アップを果たし、55秒81を叩き出した。このタイムはプロトクラスでも5位に入るほどで、JB64の潜在能力を見せつけた瞬間だ。
一方、プロトクラスを制したのは秋田県から遠征した菊地選手。実は菊地選手、レース直前にエンジンブローというアクシデントに見舞われた。1万回転を超えるハイチューンの代償だが、当日は同チームの大須賀選手の車両を借りて出走。1本目は1分台と冴えないタイムだったものの、ここでマシンの癖を掴み、2本目で覚醒。6秒もタイムを縮め、54秒24という驚異のタイムをマークした。出走順が3番手だった菊地選手の「ターゲットタイム」は、後続のどの選手も追いつけず、そのままJSTC第5戦の勝利を収めた。
プロトクラスでは、1位が菊地研滋選手、2位が水梨英司選手、3位が吉田明成選手。ノーマルクラスでは、1位が大嶋和也選手、2位が十二林慎也選手、3位が浅沼大貴選手と、それぞれ表彰台を飾った。ますますレベルアップするJSTC。来年はレーシングスーツなど安全装備の充実を図る方向で調整が進められているとのこと。安全を確保しつつ、来年も熱く激しいレースが期待される。

























最終戦の制したのは菊地&大嶋の両選手だ!
プロトクラス

プロトクラスの優勝は大須賀選手のマシンを借りて出場した菊地研滋選手。オーナーより速い
タイム54:24での勝利は見事。ちなみに大須賀選手も8位に入賞している。0.5秒差で2位に
入ったのが水梨英司選手。3位にはシリーズ優勝の吉田明成選手が入る結果となっている。
ノーマルクラス

HB1st大嶋選手が現行型JB64で優勝。55:81というタイムはプロトでも上位に入る好タイム。来年は本格的に現行型の参戦が増えるかも。なお2位は十二林選手。3位にはシリーズ優勝の浅沼大貴選手が入った。
レディースクラス

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