ジムニー最大の魅力はなんと言っても優れた悪路走破性だ
しかし「壊したくないから…」と二の足を踏むのは普通の感覚
ならば遊び用を持てば良い! と実践する若きジムニストを紹介しよう


かつて父親が四駆トライアル競技で乗り回していたJA11幌モデル。長年車庫で冬眠していたのだが、オフロード専用として最近復活させたばかりという。競技仕様だけに戦闘力の高さは申し分なし!
地方に住む人にとってクルマは大切な生活必需品のひとつ。社会人になったら男女問わずに愛車を購入することとなる。しかし『若い人のクルマ離れ』で『何でもいいや〜』と言うのが一般的だが、それでもクルマ好きの若い人は実在する。山梨県在中の『きょうちゃん』もその中のひとり。今年で24歳を迎えたが自動車免許を取得して最初の愛車に選んだのがJA11というジムニー大好き青年なのだ。
きょうちゃんが所有するのは流行りのJB64ではなくてJA11。今でも根強い人気のモデルだが、きょうちゃんが生まれた時にはすでに生産中止から5年が経過している旧車だ。なぜに自分よりも年上のジムニーを選んだのだろう?
「このJA11は父親が乗っていたんです。自動車免許を取得した時に譲って貰いました」ときょうちゃん。さらに「子供の頃から乗っていて、色んな所へドライブに行った思い出深いクルマです。だから自分が運転できるようになったら絶対に乗るんだ‼ と決めていまし」と嬉しそうに語る。
同じジムニー乗りとして心温まる嬉しい話だが、正直リーフリジッドサスペンションのゴツゴツした乗り心地は気になると思うのだが?
「よく乗り心地が悪いんじゃないの? と聞かれますが、慣れているから(?)まったく気になりません。むしろ、この乗り心地が好きなんです」とのこと。『三つ子の魂百まで』ではないが、父親のジムニー英才教育は大成功のようで、きょうちゃんは生粋のジムニストに育ったようである。
そんなきょうちゃんがファーストカーとして乗り回しているのは大型リアウイングとブリスターフェンダーが目を引く公認改造・白ナンバーのJA11。毎日の通勤に使用しているから機関は絶好調で、汚れたら小まめに洗車しているため見たはピカピカだ。そこからきょうちゃんがJA11を大切にしていることがうかがい知れる。
さらに今やとても稀少な幌モデルも所有しているのだからきょうちゃんのジムニー熱はハンパじゃない。この幌モデルもかつては父親が大切にしていた愛車。四駆トライアルに参戦していた競技仕様だ。きょうちゃん曰く「ジムニーだからオフロードを走りたいのえすけど、通勤に使用している黒のJA11のボディを凸凹にはしたくない。そこで長年冬眠していた競技用を復活させんです。しかも搭載しているエンジンは祖父が乗っていたJA11から換装したんです。だから我が家にとって宝物のような存在です。まだまだドラテクはビギナーですが、壊さないよう大切に乗っていきます」。


JA11に乗ってから幸せ続きのきょうちゃんだが、最大の出来事はJB23の女性オーナーかいちゃんとの出逢い。これからたくさんの素敵な思い出を重ねていっていただきたい。
街乗り用とオフローディング用、2台のジムニーを所有するのは多くのジムニストが憧れていること。きょうちゃんはとても素敵なジムニーライフを送っている。さらに素敵なのは、彼女の『かいちゃん』もジムニストであること。綺麗に手入れされたピカピカのJB23を乗り回しているのだ。
なんでも神奈川県で開催されたJB23オーナーのイベントに参加した時に知り合って意気投合し付き合い始めたという。そして半年くらい前にかいちゃんの影響でキャンプを体験したところ、その楽しさにどハマり。最近はふたりそれぞれが愛車に乗って様々なジムニーイベントや林道ツーリング、キャンプなどを仲良く楽しんでいる。
いや〜なんとも微笑ましいことじゃないですか! 「幸せいっぱいのジムニーライフを送れるのは、すべてジムニーのおかげ。だからジムニーと、その楽しさを教えてくれた父親に感謝しなさい」って、偉そうにどの立場で言うんだって話だけど、とにかく、きょうちゃんとかいちゃんに幸あれ!
かつて父親が大切にしていた思い出深いオフロード仕様


今や欲しくてもなかなか手に入らない、希代の名車JA11幌モデル。ほぼ父親がトライアル競技で使っていた状態を保ったままレストア。戦闘力の高さは言わずもがなだから、あとはきょうちゃんがドラテクを磨くのみ!








洗車を欠かさずにピカピカ


「汚れたら必ず洗車します!」ときょうちゃんが言うようにボディはピカピカ状態。いかに大切にしているかがよく分かる。ずっと乗り続けていただきたいものだ。












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